けんけんの数学日記

数学好きの大学院生が個人的に面白いと思った問題などを解いていくだけの世界線。

(5) 2007年の京大整数を解く

こんばんは。今日は京大の整数の中でも一番好きかもしれないこの問題を解きます。

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この問題以外にも2009年のやつとか難しいけど、これは(最初に出した気がする京大は凄いけど)今やテンプレ問題になってるし、他の年はだいたい余り絡みの問題が多くてつまらないです。(特色と2015年の整数は結構好きです)

で、この問題やっていくのですが、とりあえず方針立たないからd=-a-b-cを代入したらなんか因数分解できてa+bとa+cが特定できます。ただ、このままだと変数が一個足りてないから、c=-a-b-dも代入してみたらb+dがわかって解けます。あとは必要十分条件かどうかみたいな案件があるけど、とりあえず必要条件を考えてたから最後に確認したらいいやろうのお気持ちで代入して確認すればいけます。

ちなみに、この「とりあえず必要性やってるから最後に十分性を確認する」作業は脳死でできて、数学的に論理の破綻も起きないから、テストの時とかは最後に十分性確認しといたらバグが発生しにくくなります。割と試験でも使うと良いです。

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