けんけんの数学日記

数学好きの大学院生が個人的に面白いと思った問題などを解いていくだけの世界線。

(15)8ⁿ+nが2ⁿ+nの倍数となるような自然数n

今回は2009年のJMOです。気づけば簡単に解けると思います。

一般的に指数関数は普通の多項式より発散速度が速い、つまりnをある程度大きくすると2^n>n^kが成立します。ので、この問題は多項式が2^n+nの倍数になることが言えたら多項式>0なら多項式≧2^n+nとなるので、nを上から抑えてやることができます。

そうしようと思うと、8^nと2^nが出てきてることから、なんとか8^nを2^nを使ってうまく消そうと考えたら8^n+n^3=(2^n+n)(4^n-n×2^n+nn)とできるから解答のように変形すればn^3-nが2^n+nの倍数になることを示す問題に変形してやることができます。

解答はこちら。

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